2009.4.29-5.3 錦川カヌー
- いつも使ってた九州行きの夜行列車がすべて消滅したので、仕方なく早朝ののぞみで出発。目が開かない。広島でこだまに乗り換える。乗り換え時間が2分しかなかったので気をもんだが、こだまはホームの向かい側に止まっていたので問題なかった。
- 新岩国着。ヤマト運輸の営業所で荷物を受け取り、錦川清流線の御荘駅へ。清流線には転換式クロスシートとトイレを備えた新車両が投入されていた。どうやら全車両がそれに切り替わったようだ。景気いいなと思ったが、実は正反対らしい。経営危機を訴える貼り紙が駅に貼ってあったりした。車を持ってないカヌー乗りとしては、なくなると困るんだよなあ。
- 根笠で下車。河原でフネを組み立てる。瀬で遊んでいたカヤッカーに挨拶して、3時前に出発。今日の目的地であるウッドビレッジ下の河原まで2kmくらいしかないので、ものすごくゆっくり漕いだが、すぐ着いてしまった。
- テントを張って、南桑駅から清流線に乗って錦町へ。夕飯を作るのが面倒なので、町に出て居酒屋で飲み食いしちゃおうという計画である。前回は岩国で一杯やったが、これはよくないね。川下りをする前から旅が終った気分になってしまう。それで今回は上流の錦町に向かった。
- 根笠駅と河山駅の間の風景がとても美しい。細くなった錦川が森の中を流れ、そこに小さな沈下橋がかかっている。次は河山からスタートにしようかなと思ったが、後で調べたら、路線から見えないところに「友廻の瀬」という錦川最大の難所があるらしい。
- 錦町には食い物屋が駅前の喫茶店と寿司屋しかなかった。しかも、どちらもまだ開いてない。しかたないのでコンビニ弁当を橋の上で食い、スーパーで食料を買って、キャンプ地まで戻った。なお、このへんのスーパーではレジ袋が有料になったので注意。
- 一夜明け、出発。ほどなく南桑へ。左岸が延々とコンクリートの護岸で固められ、要塞みたいになっていた。どうも数年前の台風による水害がきっかけでこんなことになったらしいが、見ると堤防の高さが足りない。同レベルの台風が来たらまた浸水すると思うけど、いいのか?
- 上陸して片山酒場でビールを仕入れようと思ったが、店の引戸に鍵がかかっていた。このため、本日はしばらくドライな旅をするはめになった。川の上でアクエリアスをあおると、のどは潤うけれども、すごく物足りない。
- 前回使えなかった公衆便所は復活していた。でも南桑でキャンプしたくないなあ。
- 今回の錦川は、水量はほどほどにあるけれど、扁平になっているという印象。結構浅瀬に引っかかって苦労した。水質もちょっと残念な感じ。
- 確か東椋野のあたりに、注意を要する瀬があった。右カーブしているので左端を大回りしたいところだが、流れの中にでかい岩がある。一旦右に針路をとって、岩をよけたらすぐ左に寄らなければならない。
- 行波大橋で上陸。昼メシを食う。そして江木商店で、やっとビールを調達。
- 向い風の中をがんばって漕いで、田原の通称すばらしい河原に上陸……しようと思ったら、玉砂利が無残にも洗い流され、水路で陸地と切り離されて中州になっていた。急いで反転し、ちょっぴり上流に上陸し、テントを張った。
- 翌日は停滞日。弁当を作って(パンにハムとチーズを挟んだだけだが)、そのへんをうろついた。守内の駅から清流線に乗って岩国に出ちゃおうかと一瞬思ったが、そこはぐっと我慢。近くにかさ神神社があるという案内があったので、行ってみた。頼りなさそうな看板にしたがって線路の下をくぐり、山道を進む。しばらくすると行き止まりになり、そこから続く獣道みたいなのを登り、心細くなってきたところで森が開け、とても小さな社が現れた。誰もいない。何か起こりそうで妙に怖いので、山を下り、沈下橋のたもとで昼メシ。
- 最終日。結構流れがあり、漕がなくても進むので助かる。岸から竹が水面すれすれまで倒れ込んでいる箇所が二三あった。危ない。
- 錦帯橋に到着。荷づくりして、いつものお米屋さんから送ろうとしたら、前回お金を取りすぎてたそうで、数百円返してくれた。よく覚えてましたねえ。
モドル