2006.10.31-11.5 仁淀川カヌー
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サンライズ瀬戸で一晩寝て、早朝坂出着。
宇多津まで移動し、高知方面への特急を待つ。
少し時間があるので、うどんでも食おうと思って途中下車したら、
駅前にはまったく何もなかった。こういう目に遭うととても腹が減る。
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伊野で下車。駅から100mほどのところにあるスーパー「サニーマート」で買出し。
食料、酒、昼飯の弁当を確保。
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頼んでおいた大はらハイヤーで、川沿いを走りつつスタート地点の宮ノ前公園へ。
水がとても少ない。去年のGWもそうだったが、さらに少ない。浅瀬だらけだ。
川歩き大会の予感。
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昼頃、宮の前公園に到着。タクシー代は7000円くらいかかった。高いよう。
次回は他の手段を検討しよう。佐川からのバスが1時間に1本の頻度で走っている。
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カヌーを広げると子供がわらわら寄ってきた。その相手をしながら組み立てる。
発電所見学の帰途、昼食休憩でこの公園に来たんだそうだ。
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昼飯食ってテントを張って、仕事がなくなったので「夜のピクニック」
を読みはじめる。筆致は淡々としているが、感情の上下左右する具合が激しく、
目が離せない。予定では今晩読み終えることにしていたが、
あっという間に読み切ってしまった。
クライマックスのシーンも淡々としたものだが、とてもよい。
気に入ったので三度ほど読み返す。
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夕方になったので、越知の町へ呑みに出かける。
それには公園の西の道へ出て南下し、
東へ転じて町外れの橋を渡らなければならない。要するに結構遠い。
1.5km程あるかな。実は川原を突っ切れば近いが、途中で支流を超える必要がある。
流れの中の三つの岩を連続ジャンプでクリアすれば良いのだが、
惨事が予想されたのでやめた。
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越知の町にはいろんな店があり、一見充実しているようだが、
過疎のためか営業している店が少ない。
行こうと思っていた「狩女」は定休日で閉まっており、
他の居酒屋はなかなか見つからず、だんだん暗くなってきて大いに焦る。
国道沿いの店をようやく発見、食い物とビールを摂取。料理はどれもいまひとつ。
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やはり国道沿いに中型スーパーと安売り酒屋がある。ビールを補給。
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夜通し風が吹いた。やかましいけれど夜露がつかないので助かる。
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出艇数十秒、ピットロードみたいになっている水路の出口でいきなり浅瀬に座礁。
その後の横畠までの約3kmの区間、コンスタントに浅瀬が出現し、
そのたびに降りてフネを押したり引いたり。少なくとも十はあった。
それ以上は数えてない。
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越知の沈下橋をくぐる。かなりの高さがある。10m以上ありそう。
落ちたら命にかかわるかもしれない。そのためか珍しくも手すりが付いている。
もっとも橋ができた当初は低かったそうで、川底が削れていくことにより
橋の高さが増したというのが実際のところだそうである。
そう言えば土台が丸見えになっている。
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横畠左岸の本村キャンプ場には重機が入り、何やら建造中であった。
キャンプ施設でも作るのかもしれない。
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横畠を過ぎると岩がごつごつしてくる。1〜2km進んで瀬を一つ越えると、
この川最大の落ち込みが現れる。去年のこの瀬は大層な迫力で、
心臓をバクバクさせながら突入したものだが、今年は水がないため弱弱しい。
下見して決めたルートどおりにフネをコントロールし、難なく突破。
エディーに入って写真まで撮る余裕まであった。
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なんだ今年は楽勝かなと思ったら、
放水口の先の三段ドロップがパワーアップしていた。パワーはないけれど、
瀬が終わったと思ったら目の前に岩が迫るという塩梅で気が抜けない。
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片岡の沈下橋で上陸、食料とビールを補給する。
川沿いの店がなくなっていてちょっと焦ったが、
山のほうに歩いていくと店が二三軒かたまっていた。
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黒瀬のすぐ先の川原に上陸。浅瀬と若干の向かい風のせいで時間がかかった。
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鯉を釣ってたおっちゃんと会話。
雨降ってなくて水が落ち着いている割にはあんまりきれいじゃないですねえ。
と聞くと、鮎が終わってから工事をはじめたから、だそうだ。
言われてみると、何箇所かで浚渫工事をしていたような。
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焚火。流木がどれも乾いていてよく燃える。
伊野のスーパーで買った田舎豆腐(うまい)を肴に晩酌。
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翌日も快晴。暑くもなく寒くもなく、風はゆるやか、水のにごりも取れてきて、
言うことはない。のであるが、瀬はことごとく浅く神経を使い、
瀬が終ると流れが止まり、体力を使う。
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あいの里で上陸して休憩。アイスがうまい。
去年は気づかなかったが、奥の方によろず屋があるのを発見した。
すかさずビールを購入。
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またしばらく漕いで、岩村の道の駅で上陸。風呂に入って、遅い昼飯を食う。
きれいなレストランがあるが、高いのでパスして売店の奥にある食堂へ。
ごはんものが食いたかったのだが、うどんとそばしかなくぱっとしない。
まあまあそばはうまかったが。
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去年はたしか保木あたりに危ない仮橋があったが、消滅していた。
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キャンプ地を探しながら下る。が、
このへんにはなかなかいいところがないんだよな。
加田キャンプ場で上陸しようかと思ったが、
川原があまりにも広すぎて何となくパスしてしまった。
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通称釧路川に突入するも、水がなさ過ぎて途中でスタック。
残念だが本流に戻った。
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吹き始めた向かい風に苦労しつつ、結局仁淀川橋まで来てしまった。
既に日が結構傾いていたので、急いで荷物を運んでテント張って夕飯。
食材が余り気味だったのでどんどん始末する。
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キャンプするのは自分一人かと思ったら、
いつのまにか家族連れがテントを張っていた。
延々と音楽鳴らしたり夜中に花火したり、まったくやかましい。
かなり夜遅くまで騒いでいたようだが、翌朝起きてみると既にいなくなっていた。
何かに追われていたのであろうか。
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田中運送(ペリカン/アロー便を扱っている)で荷物を送って市電で高知へ。
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いつもなら居酒屋で打ち上げというパターンであるが、
今年は前々から気になっていた「ひろめ市場」に行くことにした。
高知の中心から西へ10分ほど、お城の少し手前にある、屋台村である。
鰹のたたき、川エビやゴリの唐揚げ、と着実に高知の海川の幸を摂取。
台湾の夜市と比べると、おとなしくてお上品ですのう。喧騒が足りないぞ。
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翌朝、高知城まで散歩。日曜朝市のテントを覗きながら歩く。
野菜や果物を売る店が多いようだった。荷物になるから何も買わなかったが、
見ているだけで楽しい。
モドル