2010.4.29-5.3 四万十川カヌー
- 坂出でうどんを食ってから、汽車で四国を反時計回りに乗り続けて、江川崎に到着。
晴れているが風がちょっと強い。広見川の濁った水が四万十本流に流れ込み、清流がちょっと残念なことになっている。その代わりに水量はかなり多い。
- 食料を調達し、テントを張って、夕飯を食いに出かける。橋のたもと、右岸側に「やまの台所 みん家」という店が新しくできていたので、そこで。一人で飲んでいたら、ほどなく入ってきたじいちゃんにからまれる。チューハイにフロートを浮かせたのが珍しかったので頼んでみると、甘くてとてもよい。やみつきになった。ということを15回は聞かされた。そのチューハイ一杯と牛ホルモン味噌いため(御相伴にあずかった)でできあがり、じいちゃん帰宅。安上がりでいいなあ。じいちゃん退場後、おすすめを聞いて出てきたのが、みょうがを炭火であぶったのに味噌をつけて食うというもの。香ばしくてうまい!
- 翌日。10時過ぎに出艇。カヌー館下の瀬は、水量が多く幅が広いので、ルート選択に余裕がある。水路の左端を通ってホールを回避。そしてビールを開ける。
- その後の右カーブの瀬も、橋脚のところの浅瀬も、なめちゃってて何の心配もいらない早瀬になっていた。
- 岩間の沈下橋のあたりから強い向かい風が吹き出し、波が立つほどになった。口屋内の手前は水量が多いものの瀞場には変わりなかったので、泣きそうになりながら漕ぐ。12時半、口屋内に上陸。
- メインストリートを視察。二軒の商店は健在。竹内商店は閉まったままだが、おばちゃんはまあまあ元気だそうだ。
- 夕メシを作りながら読書。デズモンド・バグリイ「高い砦」。標高数千メートルの山が舞台の冒険もので、とっても寒そう。特に山を越えるシーンが凄絶で、読むだけで手足がかじかんでくる。
- 7時だがまだ明るい。石豆腐をつまみにビールを飲んでいると、近くにテントを張っていた青年が寄ってきて、ちょっとお話をした。川下りをするのは今回がほとんど初めてのようで、こんな面白い遊びがあったのか! と興奮気味である。こちらが何をしゃべっても、ものすごく感心してくれる。うん、僕も最初はむちゃくちゃわくわくしたもんだ。
- 日が暮れて寒くなってきた。テントにもぐりこみ、ジンをなめつつ読書のつづき。酒が回ってわけがわからなくなってきたところで就寝。今年は冷える。冬用の寝袋を持ってきてよかった。
- 次の日は停滞日。しゃえんじりで昼飯を食った後、MTBをレンタルして黒尊川をさかのぼってみた。人も車も少なくてちょっとさびしい。それにしてもシートポストが短くて足が伸びきらないのはどうにかならんのか。15kmくらい漕いだら出現した「森の中のガーデンカフェ」で休憩。コーヒーとケーキをいただく。
- 晩飯はハンガリー料理のグーラッシュ。ソーセージが入っているところがドイツ風。しかし要するに、昨日のポトフにパプリカパウダーとトマトペーストを追加しただけである。
- 次の日。テントをたたんで出発。ここ数日ずっと晴れている。今日も明日も晴れ。上陸まで天気の心配をしなくてよいというのは実にすばらしい。
- 集団で下っているカヌー軍団に遭遇。その中に混じって漕ぐ。引率しているインストラクターに、にぎやかでいいですね、と声をかける。この先の鵜の江の瀬の様子を聞くと、ちょっと波が立っている、右から入れとのこと。
- 勝間の沈下橋で上陸して休憩。さっきのインストラクターがカヌーごと橋から飛び降りたりして盛り上がっていた。
- 再出発してすぐ、鵜の江の瀬。いつもは隘路になってるのだが、今回は川幅が広がっていて、どうということはなかった。
- 「かわらっこ」でシャワーを浴びて昼食。鰹飯と川えびから揚げ。アイスを食って川に戻る。
- 例年キャンプしている島の宮は風景が殺伐としているので、今回はキャンプ地を変えようと思い、左右を確認しながら下った。三四人のパーティが左岸の狭い川原に上陸している。なんであんなところに。そこを通り過ぎ、川登大橋をくぐってから右岸に上陸。流れがあり、まずまず気持ちよい。欠点は川原が広すぎるところかな。
- まだ一時を回ったばかりで暇なので、そのへんを散歩する。川原から道に出ると自販機がある。本谷の方へちょっと歩いたが何もない。橋を渡って対岸へ。学校があり、郵便局があり、そしてよろず店「伊与田商店」を発見(今まで知らなかっただけだが)。そうかさっきのパーティはこれがねらいだったか。食料あり、飲み物あり、酒はなし。暑いのでまたアイスを食う。
- 夕飯はボロニアソーセージのステーキと目玉焼き。焚火しつつウクレレを弾く。夜は春の大三角がよく見えた。気温が上がってテントの中はちょっと暑い。
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翌朝、地雷を埋設していたら、犬の散歩に来た人と目が合ってしまった。この河原は遮蔽物があまりなくて困る。しかしまあ、居心地のよい河原であった。
- 出発して三十分で三里の沈下橋。右岸にきれいな水洗トイレができていた。
- またも向かい風が吹いてきてしんどくなってきたが、もう少しだ。最後の瀬を抜けて上陸。
- いつもの薬屋さんで荷物を送ろうとしたら、ヤマト便はダメと言われてしまった。どうも当局から本気の指導が入ったらしい。ヤマト便を送れそうなところをあれこれ調べてくれたが見つからず。仕方ないのでタクシーに乗って、後川の向こうの営業所へ。往復で二千円もした。
- 中村の町に帰ってくると、大名行列が練り歩いていた。「藤祭り」のメインイベントであるらしい。一條教房が中村御所に就くのを再現しているそうな。教房役はぱっとしなかった玉姫役はまあまあ。後で調べると、塩乃華織という演歌歌手とのこと。マルナカの前で熱唱している画像があったけれど、大名行列の途中でそれはどうなんですかねえ。
モドル