2018.4.29-5.1 四万十川カヌー
4/29 (土)
- フネを組み立てテントを張り、遅い昼飯を食ってから、風呂に入ろうと、山村ヘルスセンターに向かった。急な階段を登ると、更地が広がっていた。あまりの衝撃に、しばらく固まってしまった。
- 気を取り直して星羅四万十に向かう。タオルがオプションになった代わりに、ちょっと安くなっていた。岩間の沈下橋の橋脚が沈下し通行止めになったことを知る。募金箱が置いてあったので、微力ながら協力した。
- デニス・E・テイラー「われらはレギオン1」を読む。かなり楽しい。
4/30 (日)
- 朝飯を食ってテントを畳み、さあ行くか! と思ったら雨が降ってきた。雨の中を漕ぐのはつらいので、カヌー館で展示されているバイダルカを見て時間を潰す。一時間足らずで雨がやんできたので出発。
- 西土佐大橋の瀬。これまでは橋脚の下流側の水路を通り急角度で左折していたが、今回は上流から入ってみた。余裕を持って操船できた気がする。
- 今回の四万十川の水量は、ちょっと多め。残念ながら結構濁っている。数日前に大雨が降り、ダムが放水したのがその原因のようだ。
- 岩間の沈下橋は、南側から三つ目の橋脚と、それが支えていた二枚の橋桁が取り払われていた。ここは行程中いちばん美しいところだと思うので、早く復旧してほしい。募金箱にもっと突っ込んでくればよかった。
- 例年どおり、口屋内で上陸。集落を歩いていると、バス停の近くの「味の館」(旧「良心小屋」)に、営業中の看板が出ている。入ってみると、沖縄風味のカフェっぽいものになっていた。サンドイッチとコーヒーで昼メシ。でかいテーブルの向かいでは、ちょっと悪そうなジジイが昼からビールを飲んでいる。いいねえ。この店はかなり昔からあったと思うが、開いてるところに遭遇したのは初めてだ。店を切り盛りしているおばちゃんにそう言ったら、気まぐれで店を開けるそうだ。営業日は月水金木土と書いてあるが、あてにならないということか。
- 橋の下流側にテントを張った。明日は平日ではあるが、一応ゴールデンウィーク中
だと言うのに、人が誰もいない。
- 天気予報を確認すると、明日は晴れそうだが、上陸予定の明後日は、確実に雨になりそうだ。雨の中を漕いで撤収するのはとてもつらいので、明日一気に中村まで行ってしまうことにする。テントのなかでホテルを予約した。
- 夜また良心小屋を通りかかったら、すっかり酔っ払ったちょい悪ジジイから、ここでビールが飲めるぞと声をかけられた。が、明日は早起きするのでやめておく。
5/1 (月)
- 朝起きてまた口屋内の集落を散歩する。バス停のところで、日曜市が開いていた。今日は月曜日だけど。元気のいいお姉さんが店番をしている。コーヒーを注文。100円なり。
- 廃校となった口屋内小学校の建物には人が住んでいるみたいなのだが、「おどろきやすいので、ノックして下さい。よろしくお願いいたします。」の張り紙がある。まあ過疎地域でいきなり戸が空いたら驚くよね。
- 9時、出発。今日はよく晴れている。ビールを片手に瀬を流れていく、この幸せよ。
- 勝間の手前にある河原が、なかなか居心地よさそうだった。
- 鵜ノ江の瀬ではいつものように、ちょい右寄りから入って真ん中に抜ける。問題なし。
- かわらっこで一旦上陸してシャワーを浴び、かつお飯300円で昼メシ。ここでカメラを落とし、遠くにピントが合わなくなる。さようならOptio。十年くらい使ってきたが、これが最後の旅になった。
- このへんから向かい風が吹き始めた。今日は二日分漕がなければならないというのに、全然前に進まない。三里と佐田の沈下橋を、上陸せず眺めるだけで通過。
- そして機械のように漕いだ。中プリが見えたときにはほっとした。
- 左岸の水門近くに上陸。一昨年のときは草が生い茂って土手に到達できず、赤鉄橋下に再上陸したが、今回はけもの道ができていたのでなんとかなった。やっぱり遠いけれど。
モドル